大垂水峠へ下る尾根道に咲く、ヒトリシズカ(一人静)
日影~小仏城山~大垂水峠~南高尾山稜~清滝駅のGPS軌跡
平日だというのにJR高尾駅北口の小仏行バス乗り場前には、登山者の長蛇の列ができていた。バスは2台に増発されぎゅうぎゅう詰めだが、全員何とか乗り切れて出発する。日影バス停で降りて歩き始める。直ぐに左手に日影沢林道の入口が出てくる。
日影沢林道入り口付近に咲く、ラショウモンカズラ(羅生門蔓)
日影沢林道は沢沿いの林道で小仏城山山頂まで続いている。この林道は多分、小仏城山の電波塔建設や資材運搬のために作られたものだろう。日影沢林道はかなり上部まで沢を眺めながら歩け、城山山頂までコンクリートの簡易舗装がされている。
電波塔の立つ城山が見えてきた
城山山頂が見えてくると見晴らしがよくなってくる。まずは針葉樹に覆われた稜線が目に入る。次いで稜線上に一本の帯のように若緑色の桜の木が植えられているのが見える。これは高尾山から一丁平を経ての小仏城山に至る登山道だ。
城山山頂付近より高尾山方面を見る
小仏城山山頂付近からは高尾山方面や丹沢方面が見える。今日は春霞で展望がよくないため、富士山は見えなかった。平日の為そのほとんどが中高年で、そこそこ賑わっている小仏城山の茶店前で昼の休憩をする。天気が良く気温が高いせいか、瓶ビールや缶ビールを飲んでいる人が多い。
日当たりの良い尾根に咲くフデリンドウ(筆竜胆)
小仏城山を後にして、大垂水峠への尾根道を下っていく。途中の登山道脇には幾つものフデリンドウが咲き始めている。
イカリソウ(碇草)
緩やかな尾根脇にはイカリソウが群れを成して咲いている。この群生が100mほど続いていた。これほどのイカリソウの群生は初めて見た。イカリソウが途切れるとヒトリシズカがあちこちに咲いているの目につく。
ヒトリシズカ(一人静)
見晴台より丹沢(奥の中央が蛭ヶ岳)と相模原市津久井の街並み
このコースで唯一の展望地が中沢峠を過ぎてから出てくる見晴台だ。丸太のベンチやザック掛けなどが造られている。南面が開けていて上方には大山から大室山に至る丹沢の山並が、手前の方には津久井城山など津久井の山々が見えている。
西山峠の標識(山下方向へ下る)
西山峠のベンチで最後の休憩してから梅ノ木平方面へ進むと、直ぐに山下への標識が出てくる。ここを5分ほど下るとニリンソウの群生地が出てくる。
西山峠直下のニリンソウ群生地
ニリンソウの群生地は登山道の両側に100mほど続いている。ここは過去何回も同じ時期に来ているが、今回は最大規模の群生が見られた。ニリンソウは100mほど進むと急に少なく疎らになる。沢沿いの道をたどり、うかい鳥山への車道を左に見て進むと甲州街道に行きつく。甲州街道の左手に山下のバス停があり、高尾山口駅へは右折して30分ほどで到着する。高尾山口駅に行く前に清滝駅前のそば処高橋家に寄り、せいろ蕎麦を頼んだ。そして久し振りに大盛りの美味しい蕎麦を味わった。
日影~小仏城山~大垂水峠~南高尾山稜~清滝駅のコース断面図
コースタイム 歩行4時間50分 距離15.8km
JR高尾駅(バス)~9:32日影9:40→11:05小仏城山11:45→12:30大垂水峠→13:04大洞山13:14→13:42中沢峠13:52→14:03見晴台14:08→14:28西山峠14:33→15:20梅ノ木平→15:40清滝駅→(そば処高橋家)→京王線高尾山口駅
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